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裏庭に

我が家には、裏に四畳半ほどの小さな庭がある。庭といっても、モルタンがひきつめてあり、小さな花壇がひとつあるだけの何もない空間だけれども。
そして、開かない裏戸。勝手口かな?

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勝手口といえば、思い出すのが、父方の実家だ。玄関がとても広くて、大きな壺と長いベンチもあった気がする。玄関の前の廊下がとても長くて、子供のころはここで妹とよくかけっこをして遊んでいた。そんな玄関も、私たちが遊びに行っても使わしてもらえず、いつもお勝手口から出入りしていた。お正月やたまに来客がある時くらいに「せっかくだから」と、うやうやしく玄関が開けられたと記憶する。
家長である祖父は、当然玄関を使っていたと思う。祖父が勝手口を使う姿は見たことがないし、想像もできない。
玄関と勝手口は、家長と家人 古きよき日本の文化なのかもしれない。

開かない裏戸を眺めながら、父方の実家を思い出していた。

そして、その小さな花壇には、椿が植えてある。今年、ここに住み始めてはじめてかわいらしい小さい花が咲いた。
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by bobbiyori | 2007-02-28 00:23
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